コラム

バンジージャンプとは?起源や歴史、種類をわかりやすく解説!

「一生に一度はバンジージャンプを飛んでみたい…」と思う方は、決して少なくはないと思います。

今や、絶叫アトラクションや罰ゲームとして広く認知されているバンジージャンプですが、その起源や歴史についてはあまり知られていないもの。

今回は、そんなバンジージャンプが生まれたきっかけについて解説します。また、一般的なバンジージャンプ以外のさまざまなバンジージャンプの種類や変種も紹介しますので、絶叫系のアトラクションに興味のある方はぜひご覧くださいね。

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バンジージャンプとは?

バンジージャンプとは、橋や崖などの高い場所から命綱を装着して飛び降りる絶叫アトラクションです。

テレビのバラエティ番組で、タレントさんが罰ゲームとしてバンジージャンプにチャレンジする姿を見たことがある方は多いと思います。

また最近では、有名YouTuber達が数々のバンジージャンプに果敢に挑戦して動画を盛り上げる姿もよく見るようになりましたね。

さて、このバンジージャンプの「バンジー」とは、英語のニュージーランドの方言で“ゴムひも”を意味する「bungy・bungee」のことをいいます。

バンジージャンプという名称は、このアトラクションを発案し、広く世界中に普及させたニュージーランドの起業家「A.J.ハケット(以下ハケット)」によって名付けられました。

1987年には、ハケット氏がフランス・パリのエッフェル塔から無断でバンジージャンプを跳んだことが話題となり、1988年にハケット氏が設立した会社を中心に、バンジージャンプは世界の各所で作られていきました。

日本では、1990年後半から徐々にバンジージャンプの認知が広まったとされています。

最近では、下ではなく上に真っ直ぐ飛んでいく「逆バンジージャンプ」、パチンコのように横向きに飛び出す「バンジースリングショット」など、さまざまな種類のバンジーアトラクションが発案されています。

バンジージャンプの起源は「ナゴール」

バンジージャンプの起源とされているのは、南西太平洋・オーストラリアの北東方に連なる島々のうちの一つ、バヌアツ共和国にあるペンテコスト島に代々伝わる儀式「ナゴール」だといわれています。

ナゴールの発祥は今からおよそ1000年前、島に住む暴力的な夫が、その妻に殴りかかろうとしたことがはじまりとされています。

暴力的な夫から逃げようとした妻は、近くにあった高い木に登り隠れていましたが、次第に夫に見付かってしまいます。

夫は木に登って妻を捕まえようとしますが、妻は夫から逃げるためにその高い木から飛び降ります。

妻を追って飛び降りた夫は地面に強く叩きつけられ死亡しましたが、妻は飛び降りる前に足首に蔦(つた)を巻き付けていたために、一命をとり留めることができました。

このエピソードがきっかけで、成人男性が自分の力強さを示すための通過儀礼としてナゴールが行われるようになったといわれています。

またナゴールは、島の豊作を祈願する儀式としても行われます。

毎年、作物の収穫時期になると1ヶ月以上の期間をかけて、植物を素材にした高さ30mほどのジャンプ用の塔が作られます。

村人たちは歌や踊りをジャンプする男へ送り、男たちは命を懸けてジャンプをすることで、成人への通過儀礼と、豊作祈願を行います。

世界初のバンジージャンプ

1979年、オックスフォード大学の学生3名がナゴールを目の当たりにして影響を受けたことで、イングランド・ブリストルにある高さ76mのクリフトン吊橋からジャンプしたことが、近代的なバンジージャンプのはじまりとされています。

その後、ニュージーランドの起業家であるA. J. ハケット氏が、高い位置から安全にジャンプするために、超伸縮素材のゴムひもを作成し、1986年にオークランドのアッパー・ハーバー・ブリッジから、ゴムひもをパラシュートのハーネスにつないで初めてのジャンプをしました。

後にハケット氏は「A.J.Hackett Bungy」という企業を立ち上げ、ニュージーランド・クイーンズタウン郊外にあるカワラウ渓谷吊橋で、一般向けのアトラクションとして世界初の「バンジージャンプ」が完成しました。

日本におけるバンジージャンプの歴史

日本初のバンジージャンプは1994年、山形県朝日村(現・鶴岡市)の「ふれあい橋(梵字川・道の駅月山)」に開設されました。

1990年代の後半からは、主に罰ゲームとしてテレビのバラエティ番組で放送されることが多くなり、同時にバンジージャンプの認知も広まっていきました。

バンジージャンプには大きく、大自然に囲まれた「大自然系のバンジージャンプ」と、遊園地やテーマパークなどの遊び場に設置されている「テーマパーク系のバンジージャンプ」の2つがあります。

大自然系のバンジージャンプ(ブリッジバンジー)

現存する大自然系のバンジージャンプは、2007年にオープンした群馬県みなかみ町のバンジージャンプ場が最も古く、そこから下記のように合計8箇所が存在します。

  • みなかみバンジー(群馬)2007年
  • 猿ヶ京バンジー(群馬)2013年夏
  • 竜神バンジー(茨城)2014年3月
  • 五木村バンジー(熊本)2015年
  • 富士バンジー(静岡)2016年
  • 開運バンジー (奈良)2017年
  • 八ッ場バンジー(群馬)2019年
  • 岐阜バンジー(岐阜)2020年

年の表記はシーズン営業/通期営業のスタート時期

テーマパーク系のバンジージャンプ(やぐらバンジー)

遊園地やテーマパークの中に設置されているテーマパーク系のバンジージャンプは、愛知県にある南知多グリーンバレイに1994年に設置されたバンジージャンプが最も古く、現在では国内に合計4箇所のテーマパーク系のバンジージャンプが存在します。

  • 南知多グリーンバレイ(愛知)1994年、日本初
  • よみうりランド(東京)
  • マザー牧場(千葉)
  • 鷲羽山ハイランド(岡山)

これらは2021年現在、シーズン営業を含め開設中のバンジージャンプ場です。過去にバンジージャンプを体験することの出来た場所はこの他にも10以上ありました。

中には期間限定のイベントとしてバンジージャンプ場が用意されたこともあり、お台場のエンターテインメント施設内にジャンプ台がつくられたこともありました。

バンジージャンプまとめ

バンジージャンプは罰ゲームというイメージがありますが、その歴史をたどってみることで、新たな発見があったのではないでしょうか?

また最近では、一般的なバンジージャンプ以外にも多くの変種が発明されています。

「バンジージャンプは怖いけれど、どうしても飛んでみたい」という方は、まずはバンジージャンプに近いアトラクションからチャレンジしてみてもいいかもしれませんね。

その一つとして、VRバンジージャンプはいかがでしょうか?

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ののむらてつや
ののむらてつや
FMラジオ業界で10年以上働いた後、『バンジージャンプで生計を立てる』ことを目標に独立。 大好きなバンジージャンプの楽しさがVRで再現できていないことに着目し、自らVR体験装置「どこでもバンジーVR」を開発。 ビジネスとアートの狭間で、人を夢中にさせる様々な体験を制作している。